山本雄士ゼミの開催報告です。
ケース:Ledina Lushko: Navigating Healthcare Delivery
非常に稀な種類のがんに罹患した患者とその家族、さらに担当の医療チームが、治療法の確立されていない中でより良い治療を求め、複数の病院・医師に相談し奔走する様子を描いたケース・スタディです。
山本氏をファシリテーターとして、参加者の皆様でディスカッションを行いました。
全ての登場人物が善意で動いているのに、かえってドタバタ劇を引き起こしている」というのがこのケースのミソ。スムーズな医療提供の流れを組み立てるためには何が必要か?との問いでは、患者が病院で受ける医療の流れ全体を見渡して各医師の意見を集約する「医療コーディネーター」が必要との意見が出ました。では、医療コーディネーターを病院に配置するためにはどうするか?病院にメリットがあることをどのように経営陣に説得するか?コーディネーターのサービスに対して対価を設定し、多くお金を払えば潤滑な医療を受けられるようにするのは妥当か?強調されたのは、自分の組織の中での立ち位置を知った上で実現可能なアクションプランを考えること。「こうであればいいな」を述べるのは簡単でも、「これを実現するために自分はこうする」と語るまで考えぬくのは難しいものです。
1年間を通じて考えていくこの問題意識を、参加者の皆様に共有していただけた回となりました。
対象イベント: 4/20(土)山本雄士ゼミ2019年度初回
次回の予告
5/11(土)16:00-19:00 @日本橋で、全米屈指の医療機関であるクリーブランド・クリニックの経営戦略を考えます。
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次回は、5/11(土)16:00~19:00、日本橋ライフサイエンスハブにて開催いたします。Newsweek誌の世界病院ランキングでも2位にランクインしたクリーブランド・クリニックについてのケース・スタディを、ハーバート・ビジネス・スクール流のディスカッションで考えます。旧来の診療科ごとの体制から、患者の病態を中心にした統合型診療ユニット体制への転換。地域の病院・診療所と提携するとともに、ITを駆使し遠隔医療などを取り込んだ地域医療体制。「患者第一」の組織文化の浸透。フロリダなど国内拠点の拡大。トロントやアブダビをはじめとする国外への進出。クリーブランドはその卓越した医療をいかにして達成してきたのか?そして、これからの成長の道をどのように描いていくか?患者に選ばれ、患者に価値を届ける病院となるために、クリーブランド・クリニックが展開している経営戦略について議論します。
出典元: https://www.facebook.com/groups/520289891718270/permalink/636818230065435/
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主催者の紹介
○山本雄士ゼミとは
⚫︎毎月1回、山本雄士先生のファシリテートのもと参加者全体で行うビジネススクール式ケースディスカッションを通して、医療を動かす考え方(医療界のプレイヤー、組織マネジメント、経営、イノベーションetc…)を体験します。
⚫︎参加者は学生から社会人まで50〜60人ほど。誰でもいつでも参加可能です!医療界を様々な形で担っている/担うことになるメンバー同士の繋がりは、ゼミの大きな魅力の1つ。
○山本雄士先生とは
東京大学医学部卒業→循環器内科医として勤務後、日本人医師として初めてハーバードビジネススクールを修了し、MBA(経営学修士)取得→現在、株式会社ミナケア代表 https://www.yujiyamamoto.com/profile
○ケースディスカッションとは
⚫︎決められた議題: ありません。ケースに散りばめられたファクトから、あなたの「?」/声が議題になります。
⚫︎正解や結論: ありません。むしろ答えが見つからなくなる3時間を楽しみましょう!
*宿題として事前にケースを読んでいただきますが、前提となる知識に関してはプレゼミで確認できるので安心です。
山本ゼミは✨always新歓✨です!
毎回必ず初参加の方がいらっしゃいますし、スタッフがしっかりサポートいたしますので、少しでも興味をお持ちになった方はまず一度いらしてみてください。