【主催者レポート】IFMSA-Japan (国際医学生連盟 日本)第2回WHO Simulation in Japan 終了報告

Medvent FBグループメンバー医学生代表の村上綾さんのレポートです。

IFMSA-Japan(国際医学生連盟 日本)

【第2回 WHO Simulation in Japan 終了のご報告】
3/18(月)~20(水)に第2回WHO Simulationを開催致しましたので、ここにご報告させていただきます。

今回は「母子保健政策について子どもの栄養改善の観点から考え、世界の子どもの低栄養、栄養過多という栄養状態のアンバランスを解消する」というテーマのもと、「Global Nutrition Targets 2025の6つの目標を達成するための行動目標の策定」を目標に掲げました。

3日間議論し4つの草案を作成しました。こだわりぬいた内容が詰まっておりますので、ぜひご覧いただけたら幸いです。
(https://drive.google.com/…/1Ba8rbCpbNQoORw4Tjxxyta-wn…/view…)

WHOS-J2.1 「生殖可能年齢の女性の貧血の割合の減少」に向けた取り組み
WHOS-J2.2 「母乳育児の割合増加」に向けた取り組み
WHOS-J2.3 「5歳以下の子どもにおける低栄養および過体重児の割合低下」に向けた取り組み
WHOS-J2.4 小児の消耗症が深刻な国や地域に対する緊急人道支援

以下3日間の活動内容についてご報告致します。ぜひご一読ください。

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【Day1】
《活動内容》
Opening
講師講演『地球の未来をデザインするということ』~21世紀のグローバルヘルスと持続可能な社会創造「小児の栄養課題」~(講師:東京女子医科大学 杉下智彦先生)
ワークショップ①HIA(健康影響予測評価)
ワークショップ②キャリアパス
ワークショップ③母子保健~母体に着床してから成長するまで~
Pre WHO Simulation(会議の流れ、手順のレクチャー)

杉下先生のご講演の中で”Think Globally Act Locally”ではなく、”Think Locally Act Globally”というお言葉が非常に印象に残っています。参加者の方の中には将来海外で活躍される方も多いかと思いますが、今回のWHO Simulationで行ったような学生間でのディスカッションはまさに”Think Locally Act Globally”にあたるのではないでしょうか。

【Day2】
《活動内容》
Plenary①~③
Regional Meeting
ワークショップ④Global Negotiation~世界で通用するコミュニケーション~
草案作成
※PlenaryとはWHOのWHA(年次総会)を、Regional Meetingとは地域会議を模したものです。

Day2より本格的に草案作成を開始しました。参加者の方の中には、自分の国の意見と自分自身の意見を混同してしまったり、会議の手順が難しいとおっしゃる方もいらっしゃいましたが、すぐに慣れて活発な議論をされていました。

ワークショップ④では、世界でも通用する交渉術を学びました。アメリカ、ネパール、粉ミルク会社の3グループに分かれて英語で交渉するワークショップは翌日のPlenaryの議論でも役立つ興味深いものでした。

【Day3】
《活動内容》
Plenary④~⑥
Review Session
Closing

Plenary⑥にて、自分たちの国や組織の代表としての考えを反映させた草案が採択された時の喜びはひとしおでした。Review Sessionでは自分の理想の母子保健や、それぞれの将来の夢について熱く語り合いました。

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参加者の方のご感想として、参加して良かった、刺激を受けることができた等、非常に嬉しいお言葉をいただきました。今回のイベントに参加したことで、少しでも参加した方が将来への弾みがついた、自信がついた、と思うきっかけにしてくださったら幸いです。

WHOや国際保健に関して自身で調べることはできますが、WHO Simulationという出会いの場を設けることができたことを非常に嬉しく思っております。参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

文責:第2回 WHO Simulation in Japan運営委員長 熊本大学医学部医学科3年 村上 綾