【参加レポート】2019.10.15
【医師×マーケター対談】「興味のない人」を動かす情報発信を考える
大塚篤司 京都大学医学部特定准教授
井上大輔 ヤフーMS統括本部マーケティング本部長
#興味のない人を動かす 。。なんとも難しく、でも興味あるテーマのイベントで、学んできました。結論でいえば、相手の立場、求めているものを知り、共感力を高めて好意を持ってもらうこと。人柄もとても重要です😊✨
ひとをコントロールすることはできないし、伝える相手に、(この人の言うことなら信じられる、聞いてもいいかな)と思ってもらえる高みに自分自身を持っていく最大限の努力と、それを楽しみながらすることなのかなと、おふたりの想いと姿からわかりました。やはり簡単ではありません。
井上さんは、マーケティングの観点から、顧客にとある商品を手に取ってもらうのに、リサーチとサーベイを欠かさず、まずは市場の現状把握をします。そこからWhat to say とHow to say
を考えます。このふたつをそれぞれのプロ、得意とするひとたちにお願いして、【言いたいことと、相手にいかにわかりやすく伝えるかを統合して】発表します。商品に好意を持ってもらう仕組みです。また部下が自ら考えて、動いてもらえるようにするため、コミュケーションをとり共感することに努力されています。
大塚さんは医師として、過酷で閉鎖的な部分の残る医療現場にいて、専門の勉強・研究をしていながらも、同じ医師や、患者さん、一般人とそれぞれのひとにどうしたら言いたいことが伝わるか、共感もしくは理解してもらえるかを常に考えているように見えました。医療発信において行動経済学(※プロスペクト理論)等も学ばれて活用されています。著書『心にしみる皮膚の話』でもわかるように、相手の背景を知って、ひとを思いやる気持ちを持ち続けておられます。(仕事に追い込まれると泣いて頑張っているそうです。発信は楽しくもあるけれど。)
(今回のイベントでもそうでした。会場にいたひとたちも、モデレーターの朽木さんも含めて、私たちに、楽しくわかりやすく伝えようとしたり、質問に丁寧に返答やアドバイスをしてくださる3人に、きっと好意を持ったのではないでしょうか😊 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(村上春樹)を4回読まれた大塚さん、2回読まれた井上さん、2回読んだ竹貫の共感は半端ありませんでした。嬉しい😆)
※不確実性下における意思決定モデルの一つ。 選択の結果得られる利益もしくは被る損害および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモデル。
Wikipediaより
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